ジフテリアについて

ベトナムの中部高原にて7月初旬からジフテリアの感染が広がっている。ジフテリアは細菌による感染で、鼻や喉の粘膜を菌が冒すことによって感染がおこる。重症化した場合には心臓、腎臓、神経系に障害を起こすこともある。重症化した場合には、特に子供の場合は治療がおこなわれても、死に至ることもありうるが、予防接種にによって予防が可能。この機会にご家族全員が予防接種の初期接種を終了しているか、または追加接種を行っているか、を是非確認したい。

症状

ジフテリアの潜伏 期間は2-5日で、発症後は以下のようなさまざまな症状が現れる。

喉、扁桃腺が偽膜 (厚い白、灰色っぽい粘膜)でおおわれる

喉の痛み、声のかれ、しゃがれ、首のリンパ節の腫れ、呼吸困難、呼吸促迫(速くて浅い呼吸)

鼻水、発熱、さむけ、倦怠感 等

感染原因

以下のような場合に感染の可能性が生じる

  • 子供、おとなに限らず、ジフテリアワクチンのを接種していない場合、または追加接種をしていない場合
  • 込み合った地域に住んでいる、もしくは衛生状況の悪い地域に住んでいる場合
  • ジフテリアの感染が起きている地域への渡航歴がある場合


感染の経路

ジフテリアはCorynebacterium Diphtheriae菌により発症する。普通喉の表面、または表面近くの組織にて、増殖した菌によって発症する。ジフテリアの菌は、咳による飛沫感染、および菌の付着したものを触ることによって感染性する接触感染の二つの経路がある。ジフテリアワクチンの予防接種を受けていないで、ジフテリア菌に感染し、治療を受けずにいる場合、症状がない場合でも他者にうつしてしまうことがあるため十分な注意が必要。

治療方法

ジフテリアは重篤な疾患で、感染が発覚した場合、直ちに入院が必要となる。感染力が高く 予防接種を受けていない人が周りにいた場合、簡単に感染が広まる可能性があるため、隔離入院が必要となる。

予防

ジフテリアは治療が可能な疾患であるだけでなく、予防接種によって予防することが可能。

この機会に、ご自身のワクチン接種の記録の確認、また、追加接種の時期に就いてかかりつけ医師に相談をしよう。ラッフルズメディカル各クリニックでは、ワクチンの確保が可能。

詳細は各クリニック日本語受付まで。週末も受診可能。

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