いつ、受診が必要?

3,4月に新たにハノイでの生活を始められた皆様はそろそろ落ち着かれた頃でしょうか?

3,4月に新たにハノイでの生活を始められた皆様はそろそろ落ち着かれた頃でしょうか?

ハノイで、夜間や休日に具合が悪くなった際、どのタイミングでクリニックや病院を受診すべきか、患者様からよくご質問を

頂くため、本号ではその目安についてお伝えします。

 

 

1) 発熱

休日や夜間に高熱が出た場合、多くの場合は翌日まで待っても問題はありませ
ん、小児の場合、39℃~40℃の高熱が出て、慌てて受診する方もいらっしゃい
ますが、熱の高さと重症度は関連がありませんし、高熱が脳や神経に重大な
影響を及ぼすことは通常は考えられません。病原体が体に侵入した際、
それらの活動を鈍らせるために体が熱を発生させていますので、熱が出た場合
は体が正常に機能していることの裏づけでもあります。脱水にならないよう
水分を十分にとることが必要ですが、小児ではティースプーン1杯程度の飲水
を何度も繰り返すだけでも重大な脱水を防ぐことができます。ただし、
ぐったりして意識が朦朧としてい場合は直ちに受診してください
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2) 下痢や嘔吐

ウイルス性胃腸炎や食中毒はハノイで頻繁に見られる疾患です。自然治癒が期待できるものが多いのですが、吐いたものや便に血液
が混じっている場合は早めの受診が必要です。2歳ぐらいまでの小さなお子さんで、嘔吐や特徴的な泣き方(ワーッと泣いて少し泣き
止んで、また大泣きする)をする場合は腸重積を疑う必要があり、早急に受診をお勧めします。

3) 熱性けいれん

小児の熱性けいれんで、既に診断がついている場合、普段と同じ様子の数分間のけいれんであれば、緊急に受診する必要のないこと
がほとんどです。けいれん終了後に、きちんと呼吸をしていること、唇や顔色が悪くないことを確認してください。
普段より長いけいれんや、意識の戻り方が遅い場合は受診が必要なことがあります。
なお、日本で頻繁に使用されているけいれん防止用の坐薬ダイアップ(ジアゼパム)は海外ではほとんど使用されていません。

4) 頭痛

かぜなどの感染症や肩こりが原因で頭痛が起こることは珍しくなく、
その場合は自宅で鎮痛剤を内服して経過観察していただいても結構です。
注意が必要な頭痛は、突然発症で激しい痛みのもので、くも膜下出血の症状の
ことがあります。患者さんの中には「何時何分に発生した」「テレビ番組の
このシーンを見ているときに起こった」など、発生時刻を明確に覚えて
いる人もいるほど突然に発症します。また、「これまで経験したことのない」
或いは「金槌で頭を殴られたような」と激しさを表現することもあり、
こうした頭痛の際は緊急の受診が必要です。
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お子さんの受診の一番の決め手は、いつものお子さんの様子を一番よく理解していらっしゃる保護者のかたの直感です。
お子さんの様子がいつもと違う、と感じられた場合は念のため早めに受診されると安心でしょう。

ラッフルズメディカルハノイクリニック診療時間のお知らせ
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